ポスタープレゼンテーション:
Allegro STR シングルユースバイオリアクターの導入による収量の向上
HEK293T細胞株によるr-AAVベクター製造プロセスの最適化【Yposkesi社事例】
rAAVおよびrLVの製造を欧州でリードするCDMOであるYposkesi社(フランス)は、Allegro™ STRシングルユースバイオリアクターの導入によりウイルスベクター製造プロセスを効率化しました。このたび、その成果が「Targeting Cost-Effective Large-Scale Manufacturing for rAAV Vectors by Transient Transfection using Pall's Allegro™ STR Bioreactor」としてポスタープレゼンテーションの形で発表されました。
Yposkesi社は、独自のトランスフェクション試薬、高生産性HEK293T細胞株、およびカスタム培地を用いて、トリプル一過性トランスフェクションによるrAAVプロセスの検証を行いました。バイオリアクターにはポールのAllegro STR 50シングルユースバイオリアクターを評価し、その使い勝手や性能を他サプライヤーと比較検討しました。異なるバイオリアクターにおける撹拌およびガス導入の条件は、単位体積当たりの撹拌動力 (P/V) および表面ガス速度(酸素移動速度)を一定にすることで実施されました。
この検証では、Yposkesi社とポールが連携し、既存のrAAVベクター製造プロセスをAllegro STR 50 シングルユースバイオリアクタープラットフォームに移行し、さらにプロセスを最適化することにより、検証前と比較して収量2倍増を達成しました。
また、Yposkesi社は、ポールのAllegro STR シングルユースバイオリアクターに対し、培養用シングルユースバッグの設置、ソフトウェアの操作の両方において、従来使用していた他サプライヤーと比較して使い勝手が良いことを示しています。Allegro STR シングルユースバイオリアクタープラットフォームは、ターンキーコンセプトに基づいて設計され、さらにコンパクトかつ人間工学に基づき直感的に操作できるため、パフォーマンスの至適化と使いやすさやプロセス安全性の最大化を両立できると考えられます。