なぜSupor®フィルターは水で濡れた状態で滅菌しなければならないのですか?
Supor EKV、Supor EAV、Supor EX ECV、SuporLife®、SuporFlow®を含むすべてのポールのPES製メンブレンフィルターは、水を試験液としたろ過前滅菌後の完全性試験(PUPSIT)を実施する場合、完全性試験の見かけ上の不合格を減らすために、蒸気滅菌前に水で濡らす必要があります。
フィルターの蒸気滅菌を乾燥状態で行うと、その後のろ過前完全性試験(フォワードフロー試験、バブルポイント試験)において、水で確実に湿潤ができず見かけ上の不合格が起きる可能性があります。
このような場合、フィルターをより湿潤しやすいイソプロピルアルコール水溶液などの有機溶剤または低表面張力の実際の薬液を試験液とし、それらに対応する完全性試験因子を使用して完全性試験を実施してください。
また、10分以上の通水操作を推奨します。滅菌前に水を試験液とした完全性試験を実施した場合には、フィルターは蒸気滅菌のために十分に湿潤された状態となっています。
詳細については、以下をご参照ください。
ポール文書番号:USD3297 Wetting and Flushing of Pall Microbially-Rated Filter Cartridges and Capsules
ポール文書番号:USTR 805 Steam Sterilization of Pall filter Assemblies
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