グリーン水素

ポールは、ろ過・分離・精製技術のリーディングカンパニーとして、グリーン水素製造の促進に貢献しています。

再生可能エネルギーを電力源とし、水の電気分解によって製造される「グリーン水素」は、その製造工程で二酸化炭素を排出しないため、「最もクリーンな」水素のひとつです。「グリーン水素」の製造が実現可能であることは、パイロットスケールでは実証されていますが、商業的に成立させるには未だ課題が残されています。

 

この革新的なエネルギー源の可能性を解き放つためには、ろ過・分離技術は不可欠なソリューションのひとつです。

 

なぜろ過が必要なのか:

 

現在、水電解装置にはアルカリ型、高分子電解質膜型、固体酸化物型の3つのタイプがあります。どのタイプの水電解装置であっても、ろ過技術は水素製造に欠かせません。

 

  • 供給水中の粒子状汚染物質は、電解装置の性能と寿命に影響を与える可能性があります。
  • 水の電気分解後、生成ガス(水素または酸素)に含まれる水や電解液などの液体は、後段の装置に問題を引き起こす可能性があります。特に、コンプレッサーの性能は、ガスの清浄度に大きく影響を受けます。
  • プロセス配管や脱水塔(吸湿剤)に由来する粒子状汚染物質は、後段のプロセスや最終製品品質に影響を与える可能性があります。

 

用途によっては、非常に高い純度の水素が要求されます。その要求を満足するためには、製造した水素を精製する必要があり、これが技術的な課題となっています。燃料電池向け水素の国際規格ISO 14687:2019で推奨される酸素と水の最大許容濃度はいずれも5 ppmですが、製造される水素には通常、2,000~6,000 ppmの酸素と2,000 ppm以上の水が含まれています。燃料電池向けの水素仕様を満たすためには、オイルフリータイプのコンプレッサーを使用することも必須です。したがって、必要な純度レベルの水素を得るには、いくつかのろ過、分離、精製のプロセスステップが必要となります。

 

ポールがお手伝いできること:

 

ろ過・分離装置の選択は、要求水素品質、処理量、汚染物質の種類と量などの要因に影響されます。ポールのエキスパートは、ラボテストやフィールドトライアルを含む徹底的な検討を行い、問題点を把握し、ポールのろ過・分離技術を適用すべき場所をご提案いたします。ポールの先進的なろ過・分離技術により、お客様の水素製造装置の信頼性と安定性の向上、水素製造プロセスのコンパクト化、運転条件の最適化をお手伝いし、水素製造コストの大幅な削減に貢献します。

グリーン水素の代表的なプロセスとポールのソリューション

ろ過技術とソリューションのグローバルリーディングカンパニーとして、私たちは一つのソリューションがすべてに適合するわけではないことをよく理解しています。私たちのエキスパートは、お客様とのパートナーシップのもと、お客様のニーズに合わせたオーダーメイドのソリューションを提供いたします。 詳しくは、こちらまでお問い合わせください。